早いもので、進学の為に家を出た娘がこの春大学を卒業し社会人になります。
この4年間、アメリカンフットボール部のマネージャーとして学生日本一を目指してきました。
多忙な日々を過ごしていた彼女が部活を引退したのは今年に入ってからの事。

本当は、高校を卒業するときに連れて行ってあげるねって約束していたのに。
4年前は合格発表から物件探し、引っ越しと慌ただしくて旅行に行けなかったのを思い出しました。

2泊3日の関西旅行。品川で待ち合わせをしました。
この4年間、夫と私は娘のチームの遠征で関西地方には観光がらみで毎年のように行っていました。
ところが娘は、高校の修学旅行以来の京都です。
初日。京都で降車。
「ママは梅が見たいな」と提案しても
「私は清水寺から三寧坂、二年坂とゆっくり歩きたい」
中学3年生、高校2年生それぞれ修学旅行の思い出を辿りたかったのでしょう。
お昼に湯豆腐を食べることにしました。席に着くなり
「このお店、高校の修学旅行の時にも湯豆腐食べたよ」って懐かしそうな顔にチラッと
大人の顔をのぞかせていました。
ふたりでゆっくりお土産を選んだりしながら三寧坂、二年坂と下り、少し先の高台寺を
お参りしました。

2日目。USJに終日。
アトラクションに120分並んだり、パレードの写真を撮ったり笑顔で目を輝かせている
顔は小さな頃のままでした。

最終日。
地下鉄を乗り継いでアメリカ村から大阪城へと足を延ばし
「やっぱり大阪城ってかっこいいね」
「大阪って人の多さは新宿も同じだけど独特だね」

帰りの新幹線。
新大阪で買った豚まんとシュウマイを半分ずつ食べて、ときどき言葉を交わして2時間半。
品川で「じゃあね」と別れてそれぞれの家路に。

初めて行った娘とのふたり旅。
大人同士で行くのも良いものだなと思いました。
手元から離れてひとりで生活していても、まだ私たちの子どもでいる時間。
これも、限りのある時間。
貴重な旅でした。