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vol.712 人の振り見て我が振り直せ

「もしかしたら、結局鏡のようなものなのかもしれない。家族も、友人も、今日初めてすれ違う他人ですら。」
(引用元:「神様の御用人」浅葉なつ)

一人では分からないことばかり。人に言われて初めて気付くことが多い。
だからこそ他人の意見はとても大切なものである。

衆議院選挙が終わり、日本の「リーダー」と言うものを考える時、以前読んだブログを思い出した。

以下引用(引用元:日本に「本物のリーダー」が絶望的にいない深い訳(著者:岡本純子))
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思い上がった自信満々のトップが会社を滅ぼしてきた事例は枚挙にいとまがありません。人は、この「中身はないのに、自信のある人」にだまされやすいところがあります。

過剰な自信を持った人ほど、取り立てられ、出世しやすく、トップに立ちやすい。この「自信>能力」という「ナルシシスト系『偽』カリスマリーダー」というのが、実に厄介なのです。

こうした「『自信過剰タイプ』が出世しやすい」というのは日本に限った話ではありません。「コンフィデンス(自信)」が高いと、「コンピテンス(能力)」が高く見えてしまうという現象ゆえなのです。

ハーバードビジネスレビューに発表されたビジネス心理学者の研究では、「過剰な自信や傲慢さがカリスマや魅力と誤解されがちで、自己中心的で自信過剰なナルシシストがリーダーに選ばれやすい」と分析されています。

スタンフォードビジネススクールのニール教授は、「本当の知見やスキルを持った人は皮肉なことに、多くを知っているがために、逆に注意深く、断定的には話さない一方で、そういったものを持っていない人ほど、自分たちの信念に自信を持ち、断定的に話す」と指摘しています。

「能力の低い人ほど、自分の能力を過大評価する」というダニング・クルーガー効果というものが知られていますが、まさにそれです。

そして、強い自己愛を持った人は、何らかの欠損や心の空白を抱えた人たちの目には、非常に魅力的に映るのだそうです。

そして何より、最大の理由は、
●無恥で無知でムチ(強権)をふるうリーダーに対抗すべき人材がいない。

ということです。まっとうで、良識や共感力のある人たちに限って、手を上げたがりません。

例えば、優秀な女性たちはたくさんいるのに、遠慮して、声も手も上げない、挙げられない。「能力>自信」という人たちがあまり浮かばれないシステムになっているのです。

「とにかくきっちり自分の考えを主張し、手を上げて発言すること」がデフォルトである欧米型の教育と、「答えを知っていても手を上げない」日本型の教育。

つまり、海外では、「玉石混交ではあるものの誰もが手を上げやすい」一方で、日本では「他者愛よりも自己愛」という恥知らず、目立ちたがり屋の「承認欲求モンスター」ばかりが手を上げ、選ばれやすいというわけです。

●リーダーは「国民や社員と向き合う気概を持つ」こと

「もはや、日本は先進国ではないのではないか」。最近、周囲から、こんな自信を喪失した声がよく聞こえてきます。

今のリーダーシップに落胆しても、ほかに選択肢もない絶望。実際、リーダーの家庭教師として10年以上のキャリアを積んできましたが、コミュニケーションを含めて、「リーダーに必要なスキルをつねに謙虚に学び続けよう」という人は圧倒的に少ないのが実情です。

リーダーになってしまえば、学ぶものはないと、慢心する。そうした人々をリーダーにしてしまったのはわれわれ1人ひとりですから、すべてを彼らの責任に押し付けるわけにはいきません。

しかし、まずは、リーダーと言われる人たちはゼロから、謙虚に学び、伝える努力、国民や社員と向き合う気概を持つ必要があるでしょう。
—————-引用ここまで。

「人の振り見て我が振り直せ」
常に謙虚に、他者を誹謗せず、人の意見に耳を傾けられる自分でありたい。

2021.11.03 東京本社 郷 敏幸

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