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vol.496 考え方の癖(クセ)

癖(クセ):

かたよった嗜好または習慣   広辞苑より

誰にでも物事の考え方(捉え方)に「癖」があります。
まったく同じことが起こっても、ポジティブに捉えられる人とネガティブに捉える人がいます。なかには、心の中だけでなく、つい言葉に出てしまう人もいますしね(笑)
この人による捉え方の違いは、恐らく過去から現在に至るまでの環境などで積み上げられ、染み付き、自然に出てしまう「癖」なんだろうと思います。

例えば、
友人との待ち合わせというシーン。
その友人から待ち合わせ時間の5分前に1時間遅刻するとの連絡が…。

その時のあなたはどのような感情になりますか?
要は、自分にとってマイナスのことが起こった時、「瞬時にどう考えるか?(捉えるか?)」ということです。こういったことにも癖は出ます。

Aさん:まったくもう(怒)もっと早く連絡しろよ!(イライラ・・・)
Bさん:仕方がないね。時間が出来たし、日頃出来ないことをしよう!

正直なところ私はAさんでした。

もちろん、相手が上司の場合や時間を潰せる場所かどうか、その後の予定が詰まっているかなど、さまざまな環境に左右される部分はあると思いますが、常にBさんの心の持ちようであるのが望ましいです。

過去にこの種の書籍を何冊かは読んではいたのの、なかなかポジティブな思考になることは難しい・・・。活字で理解しても、何十年もの間に作り上げられた「癖」は、かなり頑固なんですよね(笑)
しかし、心理カウンセラーのセミナーで理論から学び、意識的に矯正していくと、徐々にではありますが物事の捉え方に変化が起きました。その結果、いろいろなことが好転してきていると感じています。

先日行った谷川岳の登山では、頂上で大雨が降りだし、土砂降りの中での下山を余儀なくされました。

昔のわたし:あ~やだな~、折角の休みが…、なんで今日に限って(泣)
今のわたし:こんな体験なかなか無いよな。滑りやすい岩場を極めよう!

矯正出来ているわたしは、瞬時に「今のわたし」のようなことを考え、楽しんでいました。その結果、とは言い切れません(科学的に証明は出来ません)が、下山途中で幸運にも半円まるまる現れた『虹』を観ることが出来ました!
前向きに捉えていると何か良いことが起こる、こういったことは一度や二度ではないです。仮に「昔のわたし」のようにふて腐れていたら、岩場や木々に足を滑らせて大怪我になっていたかも知れません。

ネガティブ(マイナス)に考える癖が付いていると、知らず知らずのうちにストレスを作っている状態なんですよね。これ、心理学的にも心身の無意識な働きを司る脳幹に影響を及ぼし、「心身症」という望ましくない症状が現れるようです。ちなみに、うつ病。この病気になりやすい人も「マイナスに考える癖」のある人が多いとのことですよ。

良い考え方をする癖を持つと、発する言葉や態度も変わり、周囲にも良い印象を与えます。そして、良いことが起こったり、良い人と巡り合ったり、より良いことを学べるなど、心身が満たされ常に良い状態でいることが出来ます。

ちなみに、いろんな負の「癖」を挙げてみると、
・マイナスに捉える「受け取り方」の癖
・相手に不快感を与える「仕草」の癖
・マイナスなことを発してしまう、「言葉」の癖
・常に「言い訳」をしてしまう癖
・「時間」にルーズ これも広い意味では癖です。
・会社や誰かのせいにする、「思考」の癖
などなど。

これらの負の「癖」は、なかなか自分では気付くことが出来ないので、とても厄介なんです。何と言っても「癖」なんですから。。。
だからこそ、助言してくれる人の意見を謙虚に聞き入れるか、幽体離脱!?でもしたように自分を客観的・俯瞰して観れるように訓練するか、しかないのです。

良い「考え方をする癖」を付け、常に良い状態の自分を維持していきたいものです。

2019.09.02 久喜支店 秋山 昇

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