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vol.555 介護、健康寿命をより長く

先日の新聞で65歳以上の介護保険料が来月改定されると掲載されました。都道府県庁所在地と政令指定都市8割が6千円以上の介護保険料を納める見込みだそうで、高齢化に伴いこの先も増加は必至です。

私事ですが、今年に入って1月に実家の父が倒れ、そのショックで母がうつ病を患うという出来事があって、二人暮らしのためまめに実家と家を行き来するようになったのですが、嫁ぎ先でも主人の両親の心配もあり(義母は認知症)、介護士の知人に相談をしていました。

「地域包括支援センターに連絡して、介護認定を受けておけばいい」とかねてより言われてたものの、まだ介護サービスを受ける状況じゃないしなと躊躇しながらもアドバイスされて半年、実家のことがきっかけでようやく、両家で介護申請の調査を済ませ、今結果を待っているところです。

4人の親たちはまだまだ自分のことも出来るし、身の回りの介助は全く要りません。現状では要支援の対象にもならない可能性の方が大きい。

でも今回わかったのは、該当にならなくても『対象者』として施設が利用できること。そしてジムに行くような感覚で、運動をしたり、ご飯を食べてお風呂に入って来たり出来るということでした。ご夫婦健在なら一緒に遊びに行く感覚で利用できるわけです。

高齢になって、人とのかかわりが激減して、テレビばっかり見てるだけだとどんどん老けてしまうと思いますが、利用することで生き生きとして若返る方も多いと聞きました。

公益財団法人生命保険文化センターが平成30年に行った介護費用の調査によると、介護費用の平均額は月額が約7.8万円、一時費用の合計は約69万円。(出典:公益財団法人生命保険文化センター「平成30年度生命保険に関する全国実態調査<速報版>

そして、当然ですが要介護度が高いほど介護費用は高くなります。介護はお金もかかります。そんな中で上がっていく介護保険料…。

知人の介護士さんは言います。「どうせ払うんだからどんどん利用すればいい」と。

ある記事では、早期に施設を利用することを『介護費用の先行投資』と表現していました。デイサービスや訪問リハビリなどの介護サービスを早めに取り入れれば、自立して生活出来る期間も延びると考える、ということ。これは健康寿命を延ばすということに直結すると私も思います。私も健康のためジムに行ってる。そんな軽い感覚で使えたら、みんながいいんじゃないかと思うんです。

高齢化社会、介護する側もされる側も明るく暮らしていけたらと心より思います。

2021.03.25 弘前支店 築舘 真奈美

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