馬に乗って、駆けながら城に向かう一人の騎士。まさに到着という時、城門の橋が上がり始め、白馬は塀を飛び越えようと見事な跳躍をする。映画でそんなシーンを見たことはないだろうか。僕が思い浮かべるのは、ルパン三世が運転する車（フィアット５００）が跳ね橋を飛び越して川をふわりと飛び越えたり、ルパンを追う、銭形警部が塀を超えるのに失敗して泥水でもがいているシーンです。

映画のシーンはともかく、今の私たちは間違いなく白馬の騎士です。恐るべきコロナウィルスに追われ、塀の上を飛び越えながら、無事に向こう側に着地することを願う。向こう側では生活も正常に戻っているはず。

それでは、今この時から着地するまでの間、空中で何をすればいいのだろうか？塀を飛び越えた先にある未来という城。その城内に今まで通り存在してほしいものは何か、余すところなく考えてみよう。そして、望みのものを未来に残すため、今できることをしよう。

医療従事者については説明するまでもないだろう、皆で彼らを支えなくてはならない。誰もが医療制度を未来城に残したいはずです。では健康な時、友人や家族はさておき、人生を意味あるものにしていたことって何だったのだろうか。

今は最良の時代にして、最悪の時代。この時代をどう生きるか。どんな時代にするか、私たち一人一人が決められる部分は少なくありません。僕は、ノーベル医学賞を受賞（2012年）した山中伸弥先生が率いる京都大学ips細胞研究基金に寄付をしました。
これを読んでいるのだから、あなたは生きている。そうですよね、もし生きていなかったら・・・・、驚きで言葉もありません。