サラリーマンの飲み屋街で有名な新橋。
私も数回訪れたことがあります。
この激戦区で行列ができることで脚光を浴びている居酒屋「やきとんユカちゃん」。
経営者で自らも厨房に立つ藤嶋由香さんの接客術が目に留まりました。

「お客様に呼ばれたら恥と思え」

・お客様に「すみません」と呼ばせない。
・手を上げられるよりも先に気づき、こちらから注文をうかがう。

注文をしようとするお客様の多くは決まって何らかの予兆があるとのこと。

例えば、会話を中断して、顔を上げてキョロキョロし出したり。
壁に貼ってあるメニューや手元のメニューを見たり。
言われてみれば、確かにそうですね。

また、「氷の音が鳴ったら注文に行け」という教訓も。
グラスのお酒が減り、氷同士がぶつかる「カラン！」という音。
この音に絶えず反応するよう目と耳の両方を研ぎ澄ませているそうです。

毎日違うお客様が来店し、片付けや、トイレ掃除もあるでしょう。
そんな激しい動きの中で「お客様の予兆」に気を傾けるというのはなかなか難しいことです。
これが激戦区・新橋で、繁盛店と言われる所以なのですね。

目と耳をフル回転し、予兆に気付く。

私たちがお客様と向き合う現場や社内、家庭でも。
人間関係が存在するどんな場面でも意識してみると面白そうです。
何かが変わるかも知れませんね。