Mapダイアリー
MAP DIARYvol.721 映画と本から歴史を振り返る
以前のダイアリーで1950~60年代のアメリカを舞台とした人種差別に関する映画を紹介しました。
今回は第一次世界大戦(1914~1918)と第二次世界大戦(1939~1945)のヨーロッパを描く映画2作と本1冊を紹介します。
ドキュメンタリーやノンフィクションではなく、物語だからこそ伝わるものがあります。
まず1作目は「グッバイ・クリストファー・ロビン」(2017年)
「くまのプーさん」の作者であるA・A・ミルンと息子クリストファー・ロビンの物語。
※「くまのプーさん」の実写版ではありません。
公式予告動画はこちらから
2作目は「ジョジョ・ラビット」(2019年)
第二次世界大戦中のドイツを舞台に、ユーモアを交えながら描く戦争。
逆に言えばドキュメンタリーだったら、あまりにも過酷な映像になってしまうと言うこと。
2021年の日本を生きる我々からは想像できない時代だが、この戦争が終わったのはわずか76年前のこと。
この時代に何が行われていたのかを知っておくべきかと思います。
公式予告動画はこちらから
3作目は本です。「ナイチンゲール」(著者:クリスティン・ハナ)
看護師の祖と呼ばれるフローレンス・ナイチンゲールの話ではありません。
戦時下にコードネーム「ナイチンゲール」と名付けられた女性イザベルと、その姉ヴィアンヌが主人公。
戦争の悲惨さと緊迫感にドキドキしながら最後まで読み切って欲しい作品です。
【あらすじ】
第一次大戦に従軍し、心に傷を負った父親は、妻の死後、二人の娘に背を向けた。
姉のヴィアンヌは慰めを求めて十六歳で妊娠、翌年結婚するが流産してしまう。
妹のイザベルは姉にも見捨てられ、寄宿学校に入れられるが、成長とともに反抗的になり学校を転々とする。
やがて第二次大戦が始まり、フランスはドイツに屈服する。ヴィアンヌの住む町にもドイツ軍が侵攻、出征した夫を待つヴィアンヌは、ドイツ軍大尉との同居を強いられる。
一方、寄宿学校を退学させられたイザベルは姉のもとに身を寄せるが、途上ドイツ軍の暴虐を目の当たりにし、怒りに震え、パリのレジスタンス組織を目指す。
娘の命を守るため、屈辱的な仕打ちに耐え続けるヴィアンヌ。イザベルはパリで、暗号名〈ナイチンゲール〉として、連合軍航空兵を国外へ逃亡させる秘密活動を開始する。
引用元:Amazon
「大事なのは何を失ったかではない。大事なのは記憶だ。」(※文中より引用)
先の大戦では多くの人やモノを失った。今の世界にもたくさんの紛争中の場所がある。我々は記憶しなければならない。
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